中小企業の経営指標5選|毎月見るべき数字
数字を見ない経営は「感覚経営」
「なんとなくうまくいっている」「たぶん利益は出ているはず」。この状態は危険です。
数字を定期的にチェックしている会社と、感覚で経営している会社では、3年後の生存率が全く違います。
毎月5つの数字を確認するだけで、経営の精度が劇的に上がります。
毎月チェックすべき5つの経営指標
指標1:月間売上高
最も基本的な指標。前月比と前年同月比で確認します。
チェックポイント:
- 前年同月と比べて成長しているか
- 季節変動を考慮した上で異常値がないか
- 月次目標との乖離
売上だけ見て安心しないこと。利益が伴わない売上増は危険信号です。
指標2:売上総利益率(粗利率)
粗利率 = 粗利 ÷ 売上高 × 100
本業の収益力を示す最重要指標。粗利率が1%下がるだけで、年間利益に大きく影響します。
毎月の確認ポイント:
- 前月比で下がっていないか
- 値引きや仕入コストの変動がないか
- 商品・サービスごとの粗利率の差
指標3:営業利益率
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
本業で稼ぐ力。粗利から販管費を引いた後に残る利益の割合です。
| 水準 | 評価 | |------|------| | 10%以上 | 優良 | | 5〜10% | 良好 | | 2〜5% | 普通 | | 0〜2% | 要改善 | | マイナス | 危険 |
指標4:人件費率
人件費率 = 人件費 ÷ 売上高 × 100
人件費は中小企業最大の経費。適正範囲を超えていないか毎月確認します。
もう1つ重要なのが労働分配率(人件費÷粗利×100)。粗利に対して人件費が何%かを見ます。50〜60%が一般的な目安です。
指標5:現預金残高
すぐに使えるお金がいくらあるか。月商の何か月分あるかで安全度を判断します。
| 水準 | 評価 | |------|------| | 3か月分以上 | 安全 | | 2〜3か月分 | 普通 | | 1〜2か月分 | 注意 | | 1か月分未満 | 危険 |
指標を見る時の3つのルール
ルール1:単月ではなくトレンドで見る
1か月の数字だけでは判断できません。最低3か月、できれば12か月の推移で見ましょう。
ルール2:前年同月と比較する
季節変動がある業種は、前月比だけでなく前年同月比が重要です。
ルール3:業界平均と比較する
自社の指標が業界平均と比べてどの位置にあるかを知ることで、改善の優先順位がわかります。TKC経営指標や中小企業庁の統計が参考になります。
月15分で経営の見通しが変わる
5つの指標を確認するのに必要な時間は15分です。月1回、決まった日にチェックする習慣をつけましょう。
正確な経営指標は正確な記帳から。フリーフリーで記帳を自動化し、毎月の経営指標をリアルタイムで確認できる環境を整えましょう。