なぜfreeeは難しいのか?設計思想を理解すれば使えるようになる
freeeが難しいのは、あなたのせいではない
「freeeって簡単って聞いたのに、全然わからない」
この感想、本当によく聞きます。freeeのCMや広告では「簿記の知識がなくてもOK」「かんたんクラウド会計」と謳っています。でも実際に使ってみると、全然簡単じゃない。
これはあなたの理解力の問題ではありません。freeeの設計思想そのものに、わかりにくさの原因があるのです。
freeeの設計思想:「仕訳を隠す」
従来の会計ソフト(弥生会計、勘定奉行など)は、簿記の知識を前提にしていました。「借方」「貸方」に勘定科目と金額を入力する。これが仕訳入力です。
freeeは、この仕訳入力を廃止しました。代わりに「取引」という概念を導入し、「収入か支出か」「何の科目か」「どの口座か」を選ぶだけで、裏側で自動的に仕訳を生成する仕組みにしました。
この発想自体は素晴らしいのですが、問題があります。
「隠した」のに「隠しきれていない」
freeeは仕訳を隠したはずなのに、画面のあちこちに会計用語が残っています。
- 「未決済」「消込」「口座振替」
- 「振替伝票」「決算整理仕訳」
- 「税区分」「発生主義」
- 「売掛金」「買掛金」「事業主貸」
簿記を知らなくても使える設計のはずなのに、これらの用語を理解しないと先に進めない場面が出てきます。
つまり、仕訳入力は不要になったが、会計の概念は理解する必要があるという中途半端な状態になっているのです。
「自動」が生む新しい混乱
freeeのもう一つの設計思想は「自動化」です。
- 銀行明細を自動で取り込む
- 勘定科目を自動で推測する
- 仕訳を自動で生成する
便利そうですが、自動化には「ブラックボックス化」という副作用があります。
「なぜこの科目が選ばれたのか」「裏側で何が起きているのか」がわからない。だから、間違いがあっても気づけない。気づいたとしても、どう直せばいいかわからない。
手動で仕訳を入力する従来のソフトは面倒でしたが、「自分が何をしているか」は明確でした。freeeは楽になった反面、何が起きているか見えにくくなったのです。
「3つのボタン」問題
この設計思想の矛盾が最も顕著に出るのが、「自動で経理」の3つのボタンです。
- 収入・支出として登録
- 口座振替として登録
- 未決済取引の消込
簿記を知らなくても使えるはずなのに、この3つを正しく使い分けるには「口座振替」「消込」「未決済」という概念の理解が必要です。
freeeを使いこなせるかどうかは、この3つのボタンの使い分けを理解できるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
設計思想を理解すれば「なぜ」がわかる
freeeが難しいと感じたとき、こう考えてみてください。
- freeeは「仕訳の代わりに取引を使う」ソフト
- 裏側では仕訳が自動生成されている
- 「自動で経理」は明細を取引に変換する場所
- 口座振替はお金の場所が変わっただけ
- 消込は請求書と入金を紐づける作業
freeeの各機能が「何のためにあるのか」がわかると、操作の意味が見えてきます。
freeeは「良いツール」である
誤解しないでほしいのですが、freeeは優れたソフトです。銀行連携、レシート読み取り、確定申告書の自動作成。これらの機能は本当に便利です。
難しいのは「用語」と「概念」であって、ツールとしての品質は高い。設計思想を理解したうえで使えば、非常に効率的に経理ができます。
それでもfreeeの操作に時間を取られるなら
設計思想を理解しても、日々の経理作業に時間がかかるのは変わりません。フリーフリー は、freeeの「概念を理解しなければ使えない」という課題を根本から解決。AIが判断して仕訳を完成させるので、用語や概念を覚える必要がありません。