キャッシュフロー管理の基本|お金が足りなくなる前に
黒字でも潰れる。キャッシュフローが命綱
利益が出ていても、手元にお金がなければ会社は回りません。これが「黒字倒産」です。
キャッシュフロー(お金の流れ)を管理することは、利益管理と同じくらい重要です。
キャッシュフローと利益の違い
| | 利益 | キャッシュフロー | |---|------|----------------| | 計算基準 | 発生主義 | 現金主義 | | 例 | 売上100万円を計上 | 実際に100万円が入金された | | ズレの原因 | 売掛金・買掛金 | 入金・出金のタイミング |
売上が立っても、入金は1〜2ヶ月後になることが多いです。その間に支払いが重なると、キャッシュが不足します。
キャッシュが不足する5つの原因
1. 売掛金の回収が遅い
納品から入金まで2〜3ヶ月かかると、手元のお金が足りなくなります。
2. 在庫の抱えすぎ
仕入れに使ったお金が在庫として固定され、資金が回らなくなります。
3. 設備投資の過大
大きな設備投資を一括で行うと、キャッシュが一気に減少します。
4. 売上の季節変動
繁忙期と閑散期の差が大きい事業は、閑散期に資金が不足しがちです。
5. 借入金の返済
毎月の返済額が大きいと、手元資金を圧迫します。
資金繰り表の作り方
資金繰り表は、3ヶ月先までの入出金予定を一覧化したものです。
基本の項目
前月繰越残高
+ 営業収入(売掛金の入金、現金売上)
− 営業支出(仕入、人件費、家賃、その他経費)
+ 財務収入(借入金入金)
− 財務支出(借入金返済)
= 月末残高
作成のコツ
- 入金は「確実なもの」だけ計上する
- 支出は「漏れなく」計上する
- 最低でも月末残高が1ヶ月分の固定費を上回るようにする
キャッシュフロー改善の6つの方法
- 請求書の発行を早くする:納品後すぐに請求書を出す
- 入金サイトの短縮を交渉する:可能なら翌月末回収を目指す
- 支払サイトの延長を交渉する:仕入先に支払い猶予を相談
- 在庫を減らす:不良在庫の処分、適正在庫量の見直し
- 固定費を見直す:不要なサブスクリプションや保険の解約
- 融資枠を確保する:余裕があるうちに銀行と融資枠を相談
まとめ
キャッシュフロー管理は、中小企業の生命線です。資金繰り表を作り、3ヶ月先まで見通しておきましょう。「お金が足りない」と気づいてからでは遅いのです。
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