収入源が複数あるフリーランスの確定申告|まとめて処理する方法
収入源が複数あると確定申告が複雑に
フリーランスとして活動していると、収入源が1つだけとは限りません。
- 本業のフリーランス収入
- アルバイト・パートの給与
- ブログ・アフィリエイト収入
- 講演やセミナーの報酬
- 物販やハンドメイド販売
- 投資の配当金
これらの収入は、種類によって所得区分が異なります。所得区分を正しく分けて申告しないと、余計な税金を払ったり、控除を受けられなかったりします。
この記事では、複数の収入源がある場合の確定申告の方法を解説します。
所得区分を正しく分ける
主な所得区分
| 所得区分 | 内容 | 例 | |----------|------|------| | 事業所得 | 継続的な事業からの所得 | フリーランスの本業 | | 給与所得 | 雇用契約に基づく給与 | アルバイト・パート | | 雑所得 | 他の区分に該当しない所得 | アフィリエイト(副業的) | | 不動産所得 | 不動産の賃貸による所得 | 家賃収入 | | 配当所得 | 株式の配当金 | 株の配当 | | 譲渡所得 | 資産の売却による所得 | 株の売却益 |
事業所得と雑所得の境界線
ここが一番迷うポイントです。
- 事業所得:継続的・反復的に行っており、独立した事業として成立している
- 雑所得:一時的・副業的な収入
2022年の改正で、収入300万円以下の副業は原則「雑所得」とされました。ただし、帳簿をきちんとつけている場合は事業所得として認められるケースもあります。
事業所得にするメリットは大きいです。
- 青色申告特別控除が使える(最大65万円)
- 赤字を他の所得と損益通算できる
- 赤字を3年間繰り越せる
複数の収入源を管理するコツ
コツ1:収入源ごとに口座を分ける
可能であれば、主要な収入源ごとに入金先の口座を分けましょう。少なくとも「事業用」と「プライベート」は分けるべきです。
コツ2:請求書・支払調書を整理する
年末までに、各クライアントからの支払調書や請求書を収入源ごとに整理します。自分で発行した請求書の控えも保管しましょう。
コツ3:経費をどの収入に対応するか明確にする
複数の事業を行っている場合、経費がどの収入に対応するかを区別しましょう。
- 特定の事業にのみ関連する経費:その事業の経費として計上
- 複数の事業に共通する経費:合理的な基準で按分
たとえば、PCを2つの事業で使っている場合、使用時間や売上比率で按分します。
確定申告書の書き方
収入と所得の記入
確定申告書の第一表には、所得区分ごとに収入金額と所得金額を記入します。
- 事業所得の欄:フリーランス本業の収入と所得
- 給与所得の欄:アルバイト等の給与収入と所得
- 雑所得の欄:アフィリエイト等の収入と所得
すべての所得を合計したものが「合計所得金額」です。ここから各種控除を差し引いて、課税所得を計算します。
源泉徴収の処理
複数の収入源から源泉徴収されている場合、すべての源泉徴収額を合計して申告します。払いすぎた税金は還付されます。
源泉徴収される収入の例:
- フリーランスの報酬(デザイン、ライティング等)
- 講演料・セミナー報酬
- アルバイトの給与
よくある間違い
間違い1:給与所得を事業所得に混ぜる
アルバイトの給与は給与所得です。事業所得と混ぜて申告しないようにしましょう。給与所得には給与所得控除が自動的に適用されるため、分けた方が有利なケースが多いです。
間違い2:雑所得に青色申告控除を適用する
青色申告特別控除は事業所得と不動産所得にのみ適用されます。雑所得には使えません。
間違い3:消費税の計算で収入を混同する
消費税の課税売上は、給与以外の売上が対象です。給与収入は消費税の計算に含めません。複数の収入がある場合、課税売上の計算を間違えやすいので注意しましょう。
経費の二重計上に注意
複数の事業で同じ経費を二重に計上してしまうミスがあります。たとえば、事業Aと事業Bの両方でインターネット回線の費用を100%ずつ計上すると、合計200%になってしまいます。
共通経費は、合理的な基準で按分しましょう。
複数の収入をまとめて管理するなら
収入源が増えるほど、帳簿管理は複雑になります。所得区分、経費の按分、源泉徴収の集計……。手作業では限界があります。
フリーフリーなら、複数の収入源を一元管理。所得区分ごとの集計も自動で行われます。収入が増えても、経理の手間は増えません。