源泉徴収票の見方と発行方法|確定申告での使い方
源泉徴収票は1年間の給与と税金の要約書
源泉徴収票は、1年間に支払われた給与の総額と、そこから天引きされた所得税の額がまとめられた書類です。会社員やパート・アルバイトは、勤務先から毎年発行されます。
確定申告をする際に必要になる重要な書類です。見方を知っておくと、自分の税金の計算が理解できるようになります。
源泉徴収票の主な項目
支払金額
1年間に受け取った給与の総額(税引前)です。基本給、残業代、賞与などすべてを含みます。いわゆる「年収」に相当する金額です。
給与所得控除後の金額
支払金額から給与所得控除を差し引いた金額です。この金額が「給与所得」となります。給与所得控除は収入に応じて自動的に計算されます。
所得控除の額の合計額
社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、基礎控除などの合計額です。この金額が大きいほど、課税対象が減り、税金が安くなります。
源泉徴収税額
1年間で実際に天引きされた所得税の金額です。年末調整で精算済みの場合、この金額が最終的な所得税額です。
社会保険料等の金額
健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料の合計額です。全額が社会保険料控除の対象です。
生命保険料の控除額
生命保険料控除の適用額です。最大12万円(一般・介護医療・個人年金各4万円)が控除されます。
源泉徴収票が届く時期
- 年末調整後:12月〜翌年1月に勤務先から交付
- 退職時:退職後1か月以内に発行
確定申告での使い方
確定申告が必要なケース
- 年収2,000万円超の会社員
- 2か所以上から給与をもらっている
- 副業の所得が20万円超
- 医療費控除やふるさと納税の申告
- 年の途中で退職して年末調整を受けていない
申告書への転記
源泉徴収票の各項目を確定申告書の該当欄に転記します。e-Taxでは、マイナポータル連携で自動入力される項目もあります。
転記する主な項目:
- 支払金額 → 収入金額(給与)
- 源泉徴収税額 → 源泉徴収税額
- 社会保険料等の金額 → 社会保険料控除
源泉徴収票の発行方法(事業主側)
従業員に源泉徴収票を発行する義務があるのは、給与を支払った事業主です。
- 発行期限:翌年1月31日まで
- 発行部数:受給者交付用1部 + 税務署提出用(対象者のみ)
- 電子交付:従業員の同意があればPDFなどの電子データでも可
会計ソフトを使えば、年末調整の計算と同時に源泉徴収票を自動作成できます。
紛失した場合の再発行
源泉徴収票をなくしてしまった場合は、発行元の勤務先に再発行を依頼します。勤務先が倒産している場合は、税務署に相談してください。
なお、2019年4月以降、確定申告書への源泉徴収票の添付は不要になりました。ただし、申告書の記入に必要なので手元に保管しておきましょう。
源泉徴収票の内容を正しく理解することは、確定申告の第一歩です。フリーフリーでは、確定申告書の書き方や控除の活用方法についても詳しく解説しています。