決算整理仕訳とは?年末にやる3つの処理
決算整理仕訳とは「帳簿を正確にするための年末の調整」
決算整理仕訳は、年末(12月31日時点)の帳簿を正確にするための仕訳です。日常の取引では記録しきれない調整を、このタイミングで行います。
なぜ決算整理が必要なのか
日常の記帳だけでは、期をまたぐ費用や、時間の経過で変わる資産の価値が正しく反映されません。
たとえば、12月に使った電気代は1月に請求が来ます。発生主義では12月の経費なので、年末に調整が必要です。
年末にやる3つの決算整理仕訳
1. 減価償却費の計上
10万円以上の固定資産は、耐用年数に応じて毎年少しずつ経費にします。
例:20万円のパソコン(耐用年数4年・定額法)
減価償却費 50,000円 / 工具器具備品 50,000円
会計ソフトに固定資産を登録していれば、自動で計算されます。
2. 前払費用の振替
来年分の費用を今年支払っている場合、今年の経費から外して「前払費用」に振り替えます。
例:1月〜12月の家賃を12月に年払い(月10万円×12か月)
支払い時の仕訳で120万円を経費にしていた場合、翌年1月〜12月分の費用を前払費用に振り替えます。
ただし、1年以内の前払いで継続的に同じ処理をしていれば、支払時に全額経費にできる「短期前払費用の特例」もあります。
3. 未払費用の計上
今年使ったけれど、まだ支払っていない費用を計上します。
例:12月分の電気代1万円(1月に支払い予定)
水道光熱費 10,000円 / 未払費用 10,000円
翌年の支払い時に未払費用を取り崩します。
未払費用 10,000円 / 普通預金 10,000円
その他の決算整理
上記3つ以外にも、必要に応じて以下の処理があります。
- 棚卸資産の計上:在庫がある場合、期末の在庫金額を確定する
- 貸倒引当金の計上:売掛金が回収できないリスクに備える
- 家事按分の調整:年間の按分比率を確定する
忘れがちなポイント
- クレジットカードの12月利用分:引き落としは1月でも、12月の経費
- 年払いの保険料:期間に応じた按分が必要な場合がある
- 売掛金の残高確認:未回収のものがないか確認
まとめ
決算整理仕訳は、年間の帳簿を正確にするために欠かせない作業です。減価償却・前払費用・未払費用の3つを押さえれば、基本はOKです。
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